横隔膜はリンパの要

呼吸時の横隔膜の動きの説明/滋賀県栗東・草津・湖南の鍼灸・オステオパシーは渋江鍼灸マッサージ 身体のこと

リンパは健康にとって大変重要であり、良好なリンパの流れは身体の免疫反応を高めます。病気・ストレス・感染などの時に、組織が炎症を起こすと身体はその場所に栄養を送るために血流をよくします。その時にいらなくなった老廃物や水分をリンパが運びます。

リンパが機能しなくなると、運ばれるはずの老廃物などが蓄積されてうっ滞を起こします。うっ滞を起こすと、血液循環不全や細胞の栄養不足などを起こし身体の免疫が落ちたり、薬がそこに溜まって必要なところに薬が届かなかったり、薬が溜まり過ぎて毒性の濃縮が起こったりします。

では、なぜ横隔膜がしっかり働く事がリンパの流れにつながるのでしょうか?

横隔膜は呼吸によって上下に動くことで、胸とお腹で交互に陰圧と陽圧を作ります。陰圧を作ることによって注射で水を吸うときのようにものを吸う力が働き、陽圧を作ることによって注射の水を押し出すようにものを押し出す力が働きます。呼吸では、胸が陰圧になることで空気を吸うことができます、ちなみにこの時横隔膜はドームのような形の頂点がおなかの方に凹むように平坦な形になります。この反対で、お腹が陰圧になることで、下半身の静脈血・リンパ液がお腹の方に吸われます、ちなみにこの時横隔膜はドームのような形に膨らみます。

呼吸時の横隔膜の動きの説明/滋賀県栗東・草津・湖南の鍼灸・オステオパシーは渋江鍼灸マッサージ
横隔膜の動きによる身体内部の圧力差/滋賀県栗東・草津・湖南の鍼灸・オステオパシーは渋江鍼灸マッサージ
左の図のようにしっかりとドーム状を作ると+(陽圧)、-(陰圧)の幅が大きくなります

呼吸が浅い方は、この横隔膜が硬くなってしっかりとしたドームのような形に膨らみにくくなっています。そうすると、陰圧と陽圧の振れ幅が小さくなって息がしっかり吐いたり吸ったりできないようになり、身体の中でも陰圧と陽圧の振れ幅が小さくなり、末端の静脈血やリンパが心臓までしっかり戻ってこれず末端の方でうっ滞してしまいます。

横隔膜の動きが悪いことによっておこる症状例/滋賀県栗東・草津・湖南の鍼灸・オステオパシーは渋江鍼灸マッサージ
横隔膜の動きが悪いことによって起こる症状例

では、どうやって自分の横隔膜がしっかり動いているか確かめるのでしょうか?一度試してみてください。

第1に空気を吸ったときに恥骨までお腹が膨らんでいるか。

第2に上向きに寝て空気を吸ったときに腰の反ったところが床に着くぐらい膨らむか。

平坦化した横隔膜をどうやってドーム状の横隔膜にするのかですが、横隔膜は肋骨や腰骨、腰の筋肉に付着しています。また首や背中から出る神経に支配されています。そうしたところの動きの悪さや、バランスの悪さを治すことによってドーム状の横隔膜に戻っていきます。

人は1日に2万回以上の呼吸をします。2万回の呼吸を浅くして1日の疲れを身体に残すのか、2万回の呼吸を深くして1日の疲れをできる限りリフレッシュするかは1回1回の呼吸で横隔膜をしっかりと上下に動かすことで変化させることができます。

また美容でよく言われるデコルテは、横隔膜などの動きによって末端から戻ってきたリンパが静脈に合流する場所なので、ここの筋膜を緩めることでよりリンパの循環がよくなります。=さする程度のマッサージで十分です。

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