筋膜には皮膚表面にある浅筋膜と、筋肉を包んでいる深筋膜があります。
筋膜は
- ・サランラップのシートみたいなもので、形状記憶の性質も持っています。
- ・血管や神経、リンパ管を内包していて、筋肉などに送り届けたり、老廃物を運び出す経路の役割をしています。
- ・筋肉と筋肉が動くときに滑りが良くなるための潤滑油のような働きをしています。
- ポイントは、筋膜は一定時間、一定の方向に力が加わるとその方向に引っ張られた形で形状記憶してしまうシートで、それが皮膚の下で全身を覆っていること。その中に血管や神経、リンパなど身体にとって非常に重要な構成要素が包まれていることです。
- 重要なことは、筋膜が元通りのどの方向にも動けるようになるには施術などをしてからある程度の期間が必要なことです。緊張状態を治した筋膜は、再びもとの状態に並びなおすのに2週間ほど掛かります。
・サランラップのシートみたいなもので、形状記憶の性質も持っています。
ある一定の力が一定方向にある程度の時間かかり続けると、筋膜はその方向で、引っ張りあったサランラップのような形で形状記憶します。ということは、そのあと違う方向に引っ張ったとしてもその方向には伸びてくれません。そして、変な姿勢などの状態で、筋膜が形状記憶してしまうと、筋膜はその姿勢を覚え続けます。これは、変な姿勢ように作った服をずっと着ているようなイメージです。
・血管や神経、リンパ管を内包していて、筋肉などに送り届けたり、老廃物を運び出す経路の役割をしています。
自由に動ければ何も問題ないですが、ずっとどこかに引っ張られ続けていたら、血管にそのストレスがかかり血流は低下し、神経にもストレスがかかります。リンパ管にもストレスがかかると、リンパの流れが阻害されて浮腫みになり部位の内圧が高まります。(部位の内圧が高まると血管やリンパ管が圧迫されて、さらに循環が悪化し痛みなどの回復に非常に悪影響になります。)
・筋肉と筋肉が動くときに滑りが良くなるための潤滑油のような働きをしています。
筋肉はお互いに密着しあっていますが、滑りが良ければ、力を入れても滑らかに動いてくれますが、滑りが悪ければ密着している分、お互いが邪魔をしあってしまうことになります。
これらの機能の悪い状態が長続きしてしまうと、脳がそれを正常だと勘違いしながら過ごすことになります。そして、いつの間にか知らないうちに身体の状態が悪化していき、痛みなどが発生してしまったりします。
ポイントは、筋膜は一定時間、一定の方向に力が加わるとその方向に引っ張られた形で形状記憶してしまうシートで、それが皮膚の下で全身を覆っていること。その中に血管や神経、リンパなど身体にとって非常に重要な構成要素が包まれていることです。
ここからは施術の話になりますが、
筋膜は適当に揉んだりしても、なかなか元通りの色んな方向に動く状態に戻ってくれません。的確に動きの悪くなっている場所を触って、力加減も筋膜に適度な圧をかけないといけません。ここさえ押さえれば、ある程度はご自身でも治せます。
重要なことは、筋膜が元通りのどの方向にも動けるようになるには施術などをしてからある程度の期間が必要なことです。緊張状態を治した筋膜は、再びもとの状態に並びなおすのに2週間ほど掛かります。
ということは、その間で、また同じような力の入れ方や、姿勢を続けると元通りになる前に、施術前の悪い形に戻ってしまいます。
ですので、施術者側と患者様、患者様の身体の三位一体でするべきことをしないといけないのです。
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